派遣会社に登録をし、担当者も決まった楓ちゃん。営業マンの名刺を見ると「労働者派遣契約責任者検定」合格と書かれていました。ここでは労働者派遣事業に従事する者の資格「派遣検定」について一緒に見ていきましょう。「派遣検定とはどのようなものなのか」「派遣検定に合格している営業マンは優秀で信頼度が高いのか」など、担当者が派遣検定を取得していた場合、労働者にとってどのようなメリットがあるのかを解説いたします。
派遣検定とはどのようなものか
派遣検定とは派遣検定とは、人材ビジネスコンプライアンス推進協議会(CPC)が2010年より実施している検定なんだ。
「労働者派遣法」「労働基準法」「労働安全衛生法」「個人情報保護法」など、人材派遣周辺に関する知識を試すもので、この検定に合格している担当者であればコンプライアンス違反はしないだろうという信頼につながるものなんだ。
過去には悪質な派遣会社や、いい加減な営業担当者も多かったから、このような検定を作り勉強体制を作ることで、知識の向上やコンプライアンスの向上を目指す目的があるんだね。
派遣周りや労働に関する法律は時代と共に変わっていくから、派遣検定も3年毎に更新する必要があるんだ。
合格したらそれっきりというものではないんだね。
派遣検定合格者は名刺に書かれている為、一目で分かる
派遣検定を持っている人の数とメリット
派遣検定のメリット派遣会社の社員の中で派遣検定に合格している人はそれ程多くなくて、2018年現在では3000人程度なんだ。
リーマンショック前後くらいにあれば、コンプライアンススキルの証明として価値があったかも知れないけど、悪質な派遣会社が一通り淘汰された後に出来た検定だから、あまり有効活用できないと考えている人も多いんだね。
だから十分に合格する能力はあるけど、わざわざ受けるメリットもないし受けていないという人も多いと思うよ。
だから名刺に「派遣検定 合格」と書いてないからと言って、必ずしも駄目な営業マンではないということは頭に入れておいてね。
ただし派遣検定で出題される知識は、派遣事業を行う上で最重要かつ必要なものであり、新人の勉強のきっかけにもふさわしいものだから意識改革としてはとても意味のあるものなんだよ。
検定を受けるよう指示をする会社も中にはあるんだ。
派遣検定に合格している営業マンに当たったら
派遣検定に合格している担当者重要なのは派遣検定に合格していない人や、受験していない人にも優秀な人はたくさんいるけど、合格している人は最低限の知識は保有しているから、安心感があるということだね。
相談したことに対しても素早く的確な回答が返ってくる可能性が高いし、コンプライアンス違反によって面倒なことになるリスクも低く大きな問題に巻き込まれる可能性は低いんだ。
たとえば派遣先が2重派遣のようなコンプライアンス違反をした時でも、的確に状況判断をして、然るべき対処をしてくれるよ。
必ず優秀な人物かは分からないけど、失敗や問題が少ないから安心して任せることができるんだね。