派遣会社に登録すると、能力や経歴が記された『スキルシート』が作成されることを知った楓ちゃん。
しかし、スキルシートに「どんな内容が記載されているのか」「何の為に使用されるのか」がいまいち分かりません。
ここでは、「スキルシートの利用目的と記載内容」について一緒に見ていきましょう。
また、「顔合わせ時のスキルシートと確認ポイント」「良いスキルシートを書いてもらう為に派遣スタッフができること」についても徹底解説いたします。
スキルシートとは派遣先企業への応募者紹介資料
このスキルシートってなんだろう？
スキルシートとは
楓ちゃん達スタッフが、これまで経験してきた仕事内容やスキルをまとめたシートのことをスキルシートと言うんだ。
派遣法では、派遣先がスタッフの性別や名前など人物を特定してはいけないことになっているから、履歴書や職務経歴書を派遣先に提出できない。
スキルシートは、楓ちゃんが派遣登録時に申告した職務経歴やスキルを元に派遣会社側が作成しているんだよ。
ちなみにスキルシートは一般派遣の選考時のみ。紹介予定派遣の場合は、自分で履歴書・職務経歴を作成し、応募先企業に提出する必要があるよ。
社内選考通過後、派遣先にスキルシートが渡される
注意ポイント
ちなみに派遣先企業が応募者を選考することは本来法律で禁じられており違法だよ。
だけど実際は、スキルシートにより書類選考が行われていたり、顔合わせによって採用不採用が決められているんだ。
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スキルシートに記載される内容
ただ基本内容は「職務経歴」「勤務期間」「スキル・資格」の3つが書かれているね。
氏名
氏名はイニシャルで記載
職務経歴
最終学歴以降、現在までの経歴を記載。
会社名は伏せ、『大手商社』『広告代理店』など業種・業界で記載する場合がほとんど。
勤務期間
「西暦or平成◯◯年◯◯月〜◯◯年◯◯月まで」と期間を記載する場合と、「営業：3年、一般事務：2年」と職種+経験年数を記載する派遣会社があるよ。
※スキルシートには最終学歴や年齢の記載はされないんだ。
ただし職歴が始まる西暦or年号から現在までの期間を逆算して年齢を想定される場合が多いね。
スキル・資格
これまで取得した資格やWord・ExcelなどOfficeソフトをどの程度経験しているか。またPCの入力スピードなどを記載。
注意ポイント
原則、スキルシートには個人情報である「性別」「氏名」「住所」や「勤務した企業名」などは記載されないよ。
稀にコンプライアンス意識が低い派遣会社で、氏名や年齢、勤務した会社名などがスキルシートに記載されている場合があるので要注意。
派遣会社の良し悪しを見分ける指標になるね。
応募者の人柄とか印象は書かれたりしないんですか？
派遣会社から派遣先企業へスキルシートを提出する際にメールや電話などで伝えられるんだ。
顔合わせとスキルシート
スタッフはスキルシートを見ながら、自分の職務経歴や業務に必要なスキルを持っていることを説明していくんだ。
スキルシートを見ながら顔合わせスキルシートでは個人名や会社名は伏せられているけど、顔合わせ時の自己紹介のマナーとして個人名のみ伝える場合がほとんど。
また、就業していた会社が大手だったり、紹介された企業と同業界、関連している業種の場合はアピールとして社名を伝える人もいるよ。
基本的にスキルシートは、そのまま内容を読み上げるだけで経歴を説明できるように作成されているから心配は無用。
顔合わせの場で緊張したり、面接が苦手という人は、最低限明るく、ハキハキとスキルシートを読み上げることを意識しよう。
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スキルシートの確認は原則当日のみ
スキルシートを前の日までに読んでおくことはできないんですか？
ただし当日顔合わせの少し前に読むことはできるよ。
顔合わせ前に確認スタッフがスキルシートを見るのは顔合わせ当日のみ。
そのため、職場見学の20〜30分前に余裕を持って待ち合わせ時間が組まれていることがほとんどで、同行する営業担当とスキルシートの読み合わせを行うよ。
もしこれより前にスキルシートの内容を確認したい場合は、職場見学の日程を決める時に派遣会社側へ自分のスキルシートがどのように記載されているか質問しておくのがいいね。
※ただしコンプライアンス上、スキルシート原本をデータで送ってもらうことや職場見学当日に紙でもらうことはできないんだ。
スキルシートでの自己紹介のポイント
スキルシート利用のポイント経歴の多い人がスキルシート全てを読み上げるとかなり時間がかかってしまう。
だから核を絞って話すのが大事だよ。
例えば、「紹介された仕事と同様の経験がある経歴」や「1社で長く勤務した会社」「営業成績や販売実績を残した経験」「リーダーなど役職を経験したことがある」「賞を受賞した」などは強くアピールできるポイントになるね。
スキルシートに関して派遣スタッフができること
良いスキルシートを書いてもらう特に数字で示せること、日次・週次・月次などの書類作成、データ入力件数や営業、販売職でのノルマ達成率などはスキルシートでもアピールしやすいポイントなので整理しておこう。
また、それぞれの会社の退職理由も明確にしておく、ブランクがある場合はその理由も派遣会社へ伝えられるようにしておくと尚良しだね。
派遣会社では、応募する派遣先企業によってスキルシートの内容を変えることができるんだ。
たとえば事務職の場合は、これまで経験したOA操作や業務量を記載したり、営業事務やコールセンターのオペレーター職であれば、社内外でのコミュニケーションを取る頻度などをアピールポイントとして記載することもできるよ。
自分の強みを整理しておき、スキルシートを作成する営業、コーディネーター担当とどのように自分の経歴をアピールしていくかを相談しながらスキルシートを作成してもらうとよいね！
