派遣の仕事にエントリーし、面接日が決まった楓ちゃん。しかし派遣先での面接は、法律で禁止されていることを知りました。
この記事では、
・「派遣先面接の法律禁止について」
・「派遣先面接が可能な条件」
・「職場見学・顔合わせで不採用になる確率」
について一緒に見ていきましょう。
最初に結論を書くと、面接は法律で禁止されているものの、どの派遣会社でも実施されているのが現状です。
残念ながら、ほぼ強制に近いので、しっかり対策をとりましょう。
派遣先の面接は違法
あー緊張する・・・。
なぁ頼むよ平子!嘘って言ってくれよー
派遣先での面接は派遣法によって禁じられているんだ。
派遣先は労働者を選べないんだ。
派遣というのは、あくまで派遣会社が労働者を雇っている状態で(派遣元と労働者が雇用関係)、派遣先へ労働を貸している認識。
だから派遣会社が労働者を選考できても、派遣先が労働者を選考することはできないんだ。
事前面接もできなければ、履歴書送付の依頼もできないし、年齢や性別の限定もできない。個人情報を送ってもらうのも法律で禁じられているんだ。
これらを「特定」と言うんだけど、特定行為は禁止されているし、派遣会社が協力することも派遣元指針で禁止されているんだね。
派遣先は特定行為が禁止されている
- 事前面接
- 年齢を限定する
- 性別を限定する
- 履歴書の提出
もし派遣先が事前面接を行った場合は、派遣先と労働者が雇用契約を結んだことに。
つまり派遣先が「直接社員として雇ったとみなす可能性も」あると言われているんだ。
特定の例外特定行為は禁止されているけど、例外的に認められているものもあるよ。
例えば「会社の定年を下回る人材であること」「高齢者雇用促進のため60歳以上であること」などの年齢制限は設けられるし、「警備員のため男性に限る」「スポーツの競技の性質上女性に限る」などの性別制限も設けられるんだ。
ただこれらは「派遣先が派遣会社に希望を伝える時の話」。そもそも該当しない求人は紹介されないから、労働者は気にしなくていいよ。
とにかく業務前の事前面接や個人情報の要求は違法ってことだね。
事前面接ができる特殊な例
ほらこれ。ほらここにも
- 紹介予定派遣の場合
- 本人が希望した場合の職場見学・顔合わせ(面接とは異なる)
- 顔合わせという名の事前面接の横行
1、紹介予定派遣の場合の事前面接
この場合は事前面接が可能なんだ。
2、本人が希望した場合の事前訪問 職場見学と顔合わせ
不安な人は業務前に派遣先に訪問して、仕事内容や会社の雰囲気を確認できるんだ
3、顔合わせという名の違法事前面接の横行
派遣先でのグレーな選考面接紹介予定派遣以外は選考をしてはいけないと話てきたけど、実はグレーにされている部分も多いんだ。
実際、派遣社員として働いている60%近くの人が「面接に呼ばれたことがある」と言っているし、その半分近くの人が「職場見学したいかの確認がなかった」と言っている。
つまり「顔合わせ」や「職場見学」という名目を利用して、選考が行われているケースはとても多く、不採用になっている人も多いんだ。
ただ他の希望者が、派遣先予定の顔合わせに「行く」と「希望」した場合、派遣会社としてはそちらを優先して紹介する。
つまり、さとる君は後回しにされ、紹介を受けれないケースもあるんだ。
なので顔合わせは就職活動と同様、それなりの準備が必要ってことを覚えておこう。
顔合わせ面接後に落ちる確率|不採用の平均確率は40〜60%
人気求人だと落ちる確率も上がるんだ。
POINT
面接による不採用の確率は、はっきりとした数字は分からない。全ての派遣会社の全ての担当者の案件をデータ化しないといけないからね。
ただ個人的感覚だと、スキルを持っている人なら80〜100%の確率で採用。
未経験や問題がある人は10%〜50%程度の採用確率。
平均して40〜60%といった所だね。
もちろん派遣先によっては、本当に「業務説明」や「職場見学」のみで、選考をしないケースもあるよ。
軽作業スタッフは人手不足だから。すぐに働けることが多いし、人気求人は競争率が激しいから、グレーな選考が行われていることが多いんだ。
ただし何度も言うように、紹介予定派遣以外は選考してはいけないから、訪問後不採用になることは本来あってはならないんだ。
顔合わせ当日については、派遣先での職場見学・顔合わせは何をするの?1日の流れを参考にしてね。