「いつかは正社員になりたい」と考えながら、派遣社員で働いているさとる君。では実際に、派遣から正社員になることは可能なのでしょうか?
今記事では「派遣から正社員になった人はいるのか?」「派遣から正社員になる為の条件」「正社員になる為の派遣先と派遣会社の選び方」一緒に見ていきましょう。
また「初めから正社員を目指すべきか、派遣社員から正社員を目指すべきか」を解説いたします
派遣から正社員になった人もいる
でも、さとるが働くのに積極的なの珍しいね。
じゃあ今日は、派遣社員から正社員を目指す方法について見ていこうか。
労働力人口の減少
派遣から正社員になることは可能で、前例もたくさんあるよ。
特に最近の労働市場は、派遣から正社員を狙うのに良い環境なんだ。
ニュースや新聞で報道されているとおり、日本の労働力人口は年々減少していて、特に若年層の労働力人口は不足している。どの企業も採用に苦しんでいるから、派遣社員にとってはチャンスなんだね。
紹介予定派遣
ちなみに、はじめから直接雇用前提で派遣を行う「紹介予定派遣」という制度もあるよ。期間を決めて(大体3ヶ月〜6ヶ月)派遣として働き、双方合意なら直接雇用へと進むんだ。
詳しくは紹介予定派遣のメリット・デメリット。直接雇用率は54%の確率を参考にしてね。
注意点として、紹介予定派遣は「直接雇用」だから、必ずしも正社員とは限らないこと。契約社員での雇用の場合、派遣よりも条件が悪いこともあるから注意だよ。
派遣から正社員になる為の条件はない 「勤続3年」「資格あり」も関係ない
「派遣から正社員になる」為の条件ってあるんですか?
落語50席話せるとかさ。
「正社員として採用したい」「派遣社員から正社員」を目指すなら、派遣先企業から「正社員として採用したい」と思われることが唯一の条件だよ。
非常に曖昧な条件に思うかもしれないけど、「3年働けば必ず正社員になれる」とか「**の資格を取れば正社員になれる」といった、明確な条件はめったにないんだ。
これを頭に入れておかないと、「長年派遣で貢献してるのに正社員になれない」とか、「ゆくゆくは正社員としての雇用を考えてると言ってたのに、いつまでたってもなれない」とか、ストレスをためることになるんだね。
派遣の正社員登用条件は「曖昧で、はっきりしないもの」、基本的には「正社員として採用したい」と思われることが唯一の条件と覚えておこう。
企業から正社員として認められるポイント 受け身では難しい
幅広い業務の対応「派遣先企業はどんな人材を正社員として採用しているのか?」
「何ができれば正社員として認めてもらえるのか?」
まずはその企業に評価されるポイントを見極めることが大切だね。企業によって、正社員として評価するポイントは違うけど、共通している点は「幅広い業務に対応できる」という点。
「期間」と「業務内容」を限定して仕事をする派遣社員と違って、正社員の仕事は変わっていく可能性があるよね?
新しい製品や新しい技術があれば、勉強しなければいけないし、製品の不具合やクレームといったトラブルの対応なども発生する。
また、他の部署に異動の可能性もあるし、昇進して管理職となったら、部下の指導や管理もする必要がある。
企業が正社員に求めるものは、このような変化にも対応できるキャパシティーなんだ。
正社員に登用されることを期待するのなら、日ごろから積極的に新しい仕事にチャレンジして、勉強をして、新しい技術・知識を身に着けようとする姿勢を見せるのがポイントだよ。
受け身の姿勢や「この仕事以外はやりたくない」という姿勢では、評価を下げることになるし、正社員へステップアップするのは難しのが現状だね。
派遣から正社員を狙う場合の派遣会社と派遣先の選び方
正社員前提の場合、派遣先とか派遣会社を選ぶポイントってありますか?
派遣会社は「登用実績について詳しく話してくれる会社」を選ぶことだね。
派遣先の選び方どれだけ頑張って働いても、どれだけアピールしても、派遣先側が正社員雇用に消極的なら、正社員の可能性は低いよね。
そこで目安となるのが、「過去に派遣から正社員への登用実績があるかどうか」。
派遣先の中には、派遣社員を頻繁に正社員に登用している企業もあるんだ。
こういった企業であれば、派遣社員が正社員になるための条件や、手順もある程度明確になっている場合も多いよ。中には、定期的に採用試験を開催している企業もあるんだ。
一方で、企業の方針として「派遣社員を正社員に登用しない」と明確に定めている企業もあるよ。
企業内のルールは変わっていくものなので、いつかは登用される可能性もあるけど、こういう企業でいくら頑張っても可能性は低いんだね。
「派遣から正社員雇用」の可能性が高い順
- 正社員登用実績のある会社
- 正社員登用実績は無いが、登用しないと決めてはいない会社
- 「正社員登用をしない」と明言している会社
そしてこの「実績」を知る為に大事なのが、派遣会社選びなんだ。
派遣会社の選び方正社員登用前提で派遣をするなら、「実績があるか」と「条件が定まっている」企業かを、就業前に派遣会社に確認しておこう。
「どのような経歴で、何年くらい就業してから社員登用されたのか」「登用時に面接や試験はあったのか?」などの質問に対して、詳しく答えてくれるかが、派遣会社を選ぶ時のポイントだよ。
これらの質問に対して、即答できる担当者、答えが分からなくても調べて丁寧に回答してくれる会社を選ぼう。
注意ポイント
正社員登用の実績がある企業だから、その派遣先を選ぶという方法はNG。
自分の苦手な仕事や、自分の良さが発揮できない仕事をしても、十分な成果を出すことはできないから、正社員になれる可能性は低いんだ。
正社員になるなら、最初から正社員?派遣から正社員?
それとも、最初から正社員目指す方がいいのか?
最初から正社員を狙う経歴に自信がなくても、企業規模や条件をある程度妥協すれば、正社員になることはそう難しくはないよ。だから、最終的に正社員を目指すのなら、初めから正社員求人を探す方がいいね。
・正社員としての募集が出ていないが、どうしてもこの会社で正社員になりたい
・自分のキャリアでは、この仕事に正社員として採用されるのは難しい。派遣社員として実績を作り、正社員登用を狙う
・いきなり正社員は不安なので、派遣として働いて職場をよく知った上で正社員になりたい
こういった目的なら、派遣から正社員を目指すのもオススメだよ。
ただし、必ず正社員登用されるわけではないことは覚えておいてね。
数年派遣で頑張っても、結局契約終了となり、就職活動を一からしなければならないこともあるんだ。そうなった時、年齢的には以前より条件が厳しくなる可能性もあるよ。
もちろん、スキルは上がっている筈なので、有利になる場合もある。
これらのメリットデメリットをよく考えた上で、仕事を選ぶことが大切だね。
リスクを避けるため、派遣就業しながら正社員としての転職活動を継続するのが最もオススメだよ。