『グループ内派遣』の意味がいまいち理解できない楓ちゃん。
この記事では、
「グループ内派遣とは何か?」
「専ら派遣との違い」
「グループの判断基準」
「8割規制」
について一緒に勉強していきましょう。
ほとんどの派遣労働者の方にとっては、知らなくてもいい問題ないので心配無用です。
グループ内派遣とはなにか?
その名の通りグループ内の企業間で派遣することを指すんだ。
グループ内派遣とは
正社員採用すると、解雇できない。
たいした仕事ができないかもしれない、成長もしないかもしれない、なのに年齢だはけ高くなり、給与はどんどん上がる・・・できればそういう人が増えるのを防ぎたい。
だったら「派遣会社を経由して採用しよう。そうすれば人件費は下げれるし、景気が悪くなったら切れる!」と考えたのが専ら派遣だったよね?
「グループ内派遣」はその「専ら派遣」の1種で、派遣会社と企業が資本関係にあるグループ内の会社での派遣を指すんだ。
例えば、企業が小会社を派遣会社として設立し、そこから派遣を受ければ、正社員雇用しなくていいから人件費を節約できるよね?
このような形態はすごく多くて、派遣会社自体が親会社の天下り先になっていることも多かったんだよ。
グループ企業かどうかは何で判断されるんですか?
ただ労働者には関係ない問題だから気にしなくていいよ。
グループ内派遣の8割規制とは
ただ「専ら派遣」て実はとても曖昧な制度で、特定の企業との取引が100%でも専ら派遣に該当しない例もあるんだ。
それさえ守っていれば100%特定の企業としか契約していなくても専ら派遣には当てはまらないんだ。
グループ内派遣の8割規制とは?
「専ら派遣」は法律上ルールが曖昧で、事実上専ら派遣なのに、該当しないケースがとても多かったんだ。
そこで平成24年にグループ内派遣に関しては8割規制という法律が導入された。
8割規制は「グループ内企業への派遣は、派遣会社の全派遣労働者の総労働時間の8割以下にしましょう」という法律で、これをはみ出せば専ら派遣とみなしますよと定めたものなんだ。
専ら派遣と認定されれば、指導が入るか、営業停止の可能性もあるってことだね。
実際、厚生労働省は2016年の1月に「関係派遣先派遣割合報告書」を提出しない派遣会社に対して許可取消などを500件以上に渡って行っているんだよ。
ちなみにこの全労働時間の計算には、60歳以上の定年退職者は含めずに計算するよ。
企業の関連派遣会社へ登録してる人以外は知らなくても大丈夫!