派遣をはじめて2日のさとる君。
徐々に「会社に行きたくないなあ・・」という気持ちが強くなり、ついには「バックレよう」と考えるようになりました。
では派遣社員が無断欠勤した場合、どのような処置が行われるのでしょうか?
ここでは「派遣を無断欠勤した当日は何が起こるのか」「そのまま音信不通になった時の派遣会社・派遣先の対応」「給料と損害賠償」「その後の影響」について一緒に見ていきましょう。
派遣社員が無断欠勤した場合、自宅訪問の可能性も
せっかく始めたんだから、ちょっとは頑張りなさいよ。
万引き犯でも、もう少し働いてるわよ。
俺みたいな末端の社員が休んだ所で、誰も気に留めないだろ。
当日は「数十回の電話」「数通のメール」「自宅訪問」は当たり前と思っといた方がいいね。
派遣を即日辞めたい場合
無断欠勤した当日の流れ
無断欠勤当日
- 派遣先からスタッフへの電話連絡
- 派遣先から派遣会社へ「スタッフが来ない」と連絡
- 派遣会社から「電話」や「メール」でスタッフへ連絡
- 派遣会社から「緊急連絡先」への連絡
- 派遣会社は穴埋め代替要員を探し派遣
- スタッフ宅への自宅訪問
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1派遣先からスタッフへの電話
始業時間が過ぎても会社にこなければ、まずは「派遣先」が「スタッフの携帯電話」に電話をする。
何度か電話をかけ、メールやLINEを送っても反応がなければ、周囲も徐々に焦りだし、「交通事故にあって連絡できないのでは?」と考える。
いつもは普通に出勤している派遣社員が、ある日始業開始時間に来なかった(または、初日を予定していた派遣社員が来なかった)時、周りが最初に思うことは「無断欠勤」ではなく、「事故にあったのではないか?」なんだ。
でも派遣先企業は、本人の携帯電話番号以外の連絡先を知らないから対応ができなくなる。(最近は、防災上の理由で携帯電話以外の連絡先や住所を確認している派遣先も増えてきたけどね。)
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2派遣先から派遣会社へ連絡
そこで次に、派遣先企業は派遣会社に連絡をする。
ここで初めて派遣会社はスタッフが無断欠勤していることを知ることになるんだね。
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3派遣会社からスタッフへの電話
派遣会社も同じように、まずは派遣社員の携帯電話に連絡をするよ。この時に、派遣会社からの連絡ならつながることも多い。
もし派遣会社からの連絡でもつながらなければ、派遣会社が記録している「緊急連絡先」へと連絡だね。
ちなみに派遣会社の営業担当は、この間大慌てで派遣先への対応をしているんだ。
緊急連絡先への連絡、派遣先への謝罪、両方を同時にこなさなければならず、場合によっては、その日の穴埋めをする代替要員を探す必要もあるんだよ。
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4派遣会社の自宅訪問
緊急連絡先にも連絡がつかなければ、いよいよ大変。派遣会社は派遣社員の自宅を訪問することになるよ。
もし寝坊をしていたり、出勤するのが嫌で家にこもっていた場合は「無断欠勤」がバレてしまう可能性もあるんだ。
「色々な事情があって休んだ」もしくは「嫌で休んだ」場合も、とりあえずは明日は出勤できるかの確認を行うことが多い。
ただし、スタッフ側が反省して出勤したいと言っても、派遣先が納得してくれるかどうかは別問題だよ。
最悪、契約終了で解雇。そうなれば派遣登録終了の可能性もあることは頭に置いておいてね。
無断欠勤から音信不通にした場合、損害賠償を請求されるのか?
損害賠償請求されるのか?
損害賠償請求はかなり稀一日無断欠勤すると、次の日は出勤しにくいもの。
気まずい思いに耐え切れず、そのまま仕事を辞めてしまう人も多いんだ。
「急に退職したり、無断欠勤したら損害賠償を請求されるのではないか?」と心配する人も多いけど、その心配はほとんどないから安心して大丈夫だよ。
会社側に問題がなく、労働者側に問題があった場合、条件を満たしていれば損害賠償の請求は可能。
だけど通らないことが多いし、通ったとしてもかなりの少額になるから、そこまで発展するケースはほとんど無いんだ。
「社内規定で、退職する場合は1カ月以上前に言わなければならない」と言われることもあるけど、だからといって退職を妨げることはできないんだ。
つまり「損害賠償請求するぞ!」というのは大抵脅しで、現在の日本の法律では、労働者はいつでも何のリスクも無く退職することが可能なんだ。
推奨はしないけど、「本当に嫌になったらいつでもやめたらいい」こう思うことで、少し気が楽になるんじゃないかな。
「貸余品やデータの持ち出し」「故意の仕事妨害」は損害賠償請求の可能性も
これは退職とは別問題(盗難や器物破損)だから、損害賠償請求に発展する可能性があるんだ。
音信不通になっても退職日までの給料は支払われる
そのままバックレたとして、今まで働いた分の給料は貰えるのか?
もし振り込まれていなくても請求すればもらえるよ。
派遣で無断欠勤したその後のリスク
他の派遣会社に登録しなおすとしても、言い訳が難しいという点だね。
無断欠勤のリスク無断欠勤から、急な退職をすることによって職場や派遣会社に迷惑をかけることになる。
当然、派遣会社からは「信用できない登録者」と記録されるから、次の仕事を紹介されることは無いと思っておいた方がいいね。
また他の派遣会社に登録をしても、登録時のインタビューで前職の退職理由や退職の経緯を聞かれた時に、答えに困ってしまうという人も多いよ。
勿論ごまかすこともできるけど、派遣会社のコーディネーターは面接のプロ。このようなごまかしを見抜くことは慣れているから、見抜かれてしまう可能性は高いと思った方がいいね。
辞めたくなった時はまず派遣会社に相談しよう
派遣会社に悩みを打ち明けよう「いざとなったら辞めても大丈夫」ということを理解してもらうために、このような説明をしたけど、本来であれば、きちんと派遣会社・派遣先会社に相談をして退職するべきだよ。
無断欠勤や急な退職を繰り返していると、それが癖になって、次から次へと転職を繰り返すようになってしまう。短い職歴を重ねると、徐々に選択肢が少なくなってしまうから、本人のためにも大切なことなんだ。
そうならないように、仕事で嫌なことがあったり、派遣先に改善して欲しいことがあったら、早めに派遣会社に相談をしよう。派遣会社から派遣先に働きかけることで解決する場合もあるよ。
また退職するにしても、派遣会社に相談をした上で退職することで、できるだけ派遣先に迷惑をかけないようなアドバイスを受けることもできる。
仕事を辞めた後に、すぐに次の仕事を紹介してもらうことも可能だよ。
上手に派遣会社を活用して、職場環境の改善・よりよい職場への転職を実現しよう。
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