中小派遣会社は避けるべき理由と、あえて選ぶ時のポイント

大手派遣会社のメリット

大手派遣会社は規模が大きく、求人広告費に大金をかけていることが多い。

楓ちゃんやさとる君もテレビCMやラッピング電車など、派手な派遣の宣伝を一度くらい見たことあるでしょ？

派手な広告を打てるのは、それだけ大手派遣会社が潤っているということ。テンプスタッフなんかは保育園も持っているからね。

つまり派遣労働者からも派遣先からもすでにたくさんの支持を受けてるってことなんだ。中小に比べて大手派遣会社は信頼感があるんだね。

また大手は福利厚生が厚いのも特徴。

「研修」「オンラインサービス」「社会保険など保険類」「保養所」など、労働者にとって働きやすいサービスや、ステップアップできる教育システムが各種取り揃えられているから、働きやすい環境が整っているんだ。

そして一番のメリットはなんといっても、法を遵守する点。

中小の派遣会社は法にいい加減だったり、違反していることも多いんだよ。

倒産リスクも高く減少傾向

派遣会社は儲かるという理由で、リーマンショック前までたくさんの派遣会社が設立されたんだ。

ただその後、法改正や世の中の動きが変わって、中小の派遣会社はたくさん淘汰されたんだよ。（日本人材派遣協会＜派遣事業に関する相談や指導を行なっているところ＞のグラフでは派遣事業所の数は横ばいに見える。ただこれは、派遣会社が吸収されても事業所が継続する場合には事業所数が減らないんだ。実際は減少傾向と考えた方がいいね）

つまり中小の派遣会社はいつ倒産するか分からないリスクがあるし不安定な会社も多いんだ。

だから倒産による給料未払いだったり、途中で給与が下がったり、謎の天引きがある可能性も０ではないんだ。

他にも様々な危険性が中小派遣会社には伴うけど、一番のデメリットは冒頭でも話した通り違法行為をしている可能性がある点だね。

派遣会社が違法行為をしていた場合、新聞報道時には派遣先の名前も出るから、派遣先のイメージも悪くなる。だから派遣先も中小派遣会社を避ける傾向にあるから求人も少ないんだ。

違法性がなければ大手と変わらない

ここまで「大手＞中小」を前提に話てきたけど、仮に倒産や違法行為が一切無いと考えれば、大手も中小も大差はないと考える人も多いよ。

大手に福利厚生のメリットがあるといっても実際に使っている人は少数だし、派遣料金や時給のスタートはどの会社もほとんど同じと言っていい。

また大手派遣会社は職場や人の見極めをせずに、チェックリストで機械的にマッチングさせることも多いから「希望から遠くはないけど、ベストでもない」職場に派遣されることもある。

だったら、なにかの職種に特化していたり、地域限定で大手にはない求人を抱えている中小派遣会社を選択しようかなと考える人も多いんだ。

中小派遣会社の見極め

信頼できる派遣会社かどうかをチェックするのに最も無難なのは、経営状態、信用情報、PL・BSなどを確認すること。公表している企業であれば、サイトやスタッフ向けのパンフレットで確認できるよ。

ただ公表している企業はそれ程多くない。

派遣先企業が取引する派遣会社を調べたい場合は、信用情報を帝国データバンクから取り寄せたり、派遣会社に提出させることも可能なんだけど、労働者にはそれも難しい。

だから「担当者の力量」や「ビルの雰囲気」など見た目や感じで判断するしか方法はないんだ。

スタッフの言っていることに矛盾はないか、細かい所まで行き届いているか、社員の教育は行き届いているか、入っているビルは怪しくないか、会社は綺麗か、など色々な所に目をやって判断しよう。

また他に有効なのはネット検索。

「派遣会社名」を打って、予測キーワードに「派遣会社名　違法」とか「派遣会社名　事件」とか出てきたら、怪しい会社と疑ってもいいよ。

ただし口コミサイトも、必ずしも情報が正確ではないことは頭に入れておいてね。

サクラも多いし、変な恨みを持つ人がひどいことを書いている可能性もあるから、まっとうな評価かを確認するのにネットだけで判断するのは危険だよ。

怪しい会社の見極めは「悪質な派遣会社に騙されるな！危ない派遣会社の見分け方」も確認してみてね。